目次
- 何がすごいのか?「地下1階→6階 催物場」への昇格が意味すること
- ジャンル軸で整理する『ISETAN カレーフェス 2026』
- 【1】南インド/インド料理の実力店
- 【2】欧風カレー——レジェンドが自身の名を冠したブランドで登場
- 【3】大阪スパイスカレー/各地の名店
- 【4】ビリヤニ
- 【5】変化球——中華・イタリアンの巨匠が作る創作カレー
- 【6】レトルト・スパイス物販系
- 最注目は<LOVE INDIA>ターリー。しかも前半・後半でシェフが総入れ替え
- 前半(8月19日(水)~8月21日(金))
- 後半(8月22日(土)~8月24日(月))
- 【初企画】レトルトカレーBARという発明
- 名店の“単品推し”もえげつない
- 開催概要
- 出店ブランド(リリース記載のまま)
- 東京カレーマガジン流 攻略ガイド
- 1. まず「前半か後半か、あるいは両方か」を決める
- 2. 平日前半=19日(水)~21日(金)が狙い目
- 3. 開店の午前10時、または夕方以降を狙う
- 4. 予算の組み方——「重量級1皿+軽量級1皿」
- 5. ジャンルを跨いで頼む
- まとめ
地下1階から、ついに催物場へ。
伊勢丹新宿店のカレーフェスが、会場を本館6階に移して大幅スケールアップします。会期は2026年8月19日(水)から8月24日(月)まで、集まるのは38ブランド。南インド、欧風、大阪スパイスカレー、ビリヤニ、さらには中国料理の巨匠のまかないカレーまで。……これは、行くしかないやつです。

何がすごいのか?「地下1階→6階 催物場」への昇格が意味すること
例年、本館地下1階 フードコレクションで人気を博してきた伊勢丹新宿店のカレーフェス。それが今年、本館6階 催物場へと会場を移して開催されます。
これ、カレー好きにとっては地味なニュースじゃありません。催物場に上がるということは、イートインの席とフリースペースが確保されるということ。つまり「買って帰る」だけでなく、その場で出来たてを食べ比べできるのです。リリースにも「会場内イートイン、フリースペースで出来たてを食べ比べ“推しカレー”を探してみてください」とあります。
猛暑と夏バテを“スパイス”で打破する、6日間限りのカレー国体。写真だけで喉が鳴ります。
ジャンル軸で整理する『ISETAN カレーフェス 2026』
38ブランドという数字は、正直そのまま眺めても頭に入ってきません。TCM編集部としてジャンル軸で整理し直します。
【1】南インド/インド料理の実力店
<LOVE INDIA><Kalpasi><タンジャイミールス><インディアゲート><インドカレー カーマ><HOPPERS by spice cafe>など。<インドカレー カーマ>は神保町で1995年創業、現在は新潟県長岡市に店を構えるという経歴の店。リリースによれば「チキンカレー」1,500円(1人前)は「さらりとした南インドスタイル」だそうで、シャバシャバ系を愛する人はここは押さえたいところ。
【2】欧風カレー——レジェンドが自身の名を冠したブランドで登場
<Authentic Curry KANESHIMA>金島ビーフカレー 1,800円(1人前)。リリースには「『欧風カレー』の黎明期から今に至るまで欧風カレーの真髄を極め、多くの料理人が師と仰ぐ、金島 保シェフ」と明記されています。そのキャリアの集大成として自身の名を冠したブランド、と。
鹿児島黒毛和牛がごろりと入った究極の欧風カレー。この一皿、欧風好きなら並ぶ理由になります。他にも<銀座スイス><オーベルジーヌ新宿本店><ホテルイタリア軒><白山文雅>と、洋食・欧風系の名が並びます。

【3】大阪スパイスカレー/各地の名店
<北浜 丁子><虹の仏><ドラマチックカリーゴールデン中崎><スパイスカレーキテレツ>、そして福岡から<バタチキラバー>、神奈川・相模原から<カレーの店マボロシ>。
<虹の仏>は2019年から3年連続でミシュラン・ビブグルマン獲得、看板の「出汁キーマ(マイルド)」1,836円(1人前)。<北浜 丁子>は会場限定「黒毛和牛すき焼きカレー」2,700円(1人前)。<カレーの店マボロシ>は百貨店の催事に初出店で、チキンカレープレート 2,200円(1人前)/今回のために開発した海老カレープレート 2,400円(1人前)。
「わざわざ現地まで行かないと食べられなかった味」が新宿に並ぶ——これがフェスの醍醐味です。




【4】ビリヤニ
<ジョニーのビリヤニ><ゼレンシック>。<ジョニーのビリヤニ>は2019年創業、リリースでも「ビリヤニブームの火付け役とも称される」と紹介されています。チキンビリヤニ 1,620円(1人前)のほか、ホタテ、牛タン、マグロ、和牛ほほ肉、鮭ハラミ、牛バラなどが日替わりビリヤニとして登場。さらに会場限定でフォアグラを乗せたビリヤニが各日数量限定。
香り高いバスマティライスにフォアグラ。数量限定の四文字が重い。

【5】変化球——中華・イタリアンの巨匠が作る創作カレー
<4000 Chinese Restaurant>の「麻辣カレー」1,836円(1人前)※会場限定。中国料理界を代表する料理人・菰田欣也氏によるもので、リリースには「店で働く料理人たちが毎週楽しみにしている、門外不出のまかないカレー」と。決め手は自家製ラー油を仕込む際に生まれる「特製麻辣スパイス」で、花椒のしびれが広がる味わいだそうです。
まかないカレーの一般開放。カレーマニアがいちばん弱いやつです。<オステリア ルッカ 東4丁目><大衆中遊華食堂 八戒><Asian Kitchen cafe 百福>なども、この“異ジャンル参戦”枠として注目。


【6】レトルト・スパイス物販系
<印度カリー子のスパイスショップ><36 チャンバーズ・オブ・スパイス><キャニオンスパイス><スペーススパイス><Medel deli><N.HARVEST><アンドビール>など。
最注目は<LOVE INDIA>ターリー。しかも前半・後半でシェフが総入れ替え
今回、いちばん「うわ」と声が出たのがこれ。
インド料理をこよなく愛する日本人シェフ達で構成されるグループ<LOVE INDIA>から、4人のシェフのカレーを盛り合わせたスペシャルなターリー(定食)が登場。<LOVE INDIA>ターリー 3,850円(1人前)です。
そして重要なのが、会期の前半と後半でシェフが入れ替わるという点。
前半(8月19日(水)~8月21日(金))
- <ハバチャル>ベイガンバルタ(焼きナスのカレー)/炭火で焼いたナスのスモーキーな香り。
- <シバカリーワラ>タマリンドチキン/タマリンドの酸味、魚醤の濃厚な旨み、ティムル(ネパール山椒)の爽やかな香り。
- <マロロガバワン>ゴアプローンとズッキーニ/大ぶりな海老と旬野菜をコリアンダーと少しの酸味。
- <カッチャルバッチャル>アチャーリーマトン/マトンの旨みに、青唐辛子の辛味とピクルスの爽やかな酸味。

シェフの経歴も、リリースに記載のとおり並べておきます。<ハバチャル>飯塚俊太郎氏は<デヴィコーナー><バラッツ!スパイスラボ>にて修業、2017年6月に千歳烏山でオープン。<シバカリーワラ>山登伸介氏は銀座<グルガオン>を経てカレー屋台から始め、2013年に三軒茶屋へ。<マロロガバワン>礒邊和敬氏は<インド食堂アンジュナ><エリックサウス>を経て新井薬師に開店。<カッチャルバッチャル>田村修司氏はインド・ネパール・タイを約2年放浪し、<ダバインディア>、新宿<ボンベイ>で修業、2010年にオープン。
……この4軒の名前を見て平静でいられるインドカレー好きは、たぶんいません。東京の南インド/インド料理シーンを語るときに必ず名前が挙がる面々が、一皿に同居するのです。
後半(8月22日(土)~8月24日(月))
- <新宿中村屋>ベンゴールカレー(ビーフ)
- <サザンスパイス>チキン・リゼラ
- <ビートイート>ツキノワグマと青唐辛子のキーマカレー
- <スパイスキッチンムーナ>真鯛のカレー

後半は後半で、老舗<新宿中村屋>からツキノワグマのキーマまで振れ幅が異常。ジビエと真鯛が同じターリーに乗る光景、想像だけで香りが立ち上がってきます。
つまり、同じ3,850円で中身が完全に別物。前半だけ、後半だけの参戦ブランドもあります。ここ、いちばん損をしやすいポイントなので後述の攻略ガイドで整理します。
【初企画】レトルトカレーBARという発明
個人的に「これ、待ってました!」と膝を打ったのがこちら。
レトルトカレーやスパイスキットを製造する<36 チャンバーズ・オブ・スパイス><キャニオンスパイス><スペーススパイス>によるレトルトカレーBARがオープン。常時6種類(日替わり)の中から好みの3種類を選べる、あいがけレトルトカレー3種盛り 1,100円(1人前)(ライス付)。
レトルトって「買ってみないと分からない」がいちばんの壁なんですよね。それを食べてから物販コーナーで買えるという導線にしたのは、素直に賢い。1,100円で3種類食べ比べ、しかもライス付き。コスパの面でも会場内では最軽量級です。

名店の“単品推し”もえげつない
- <デリー>創業当時のカシミールカレー(牛ホホ肉) 1,601円(1人前)……創業70周年記念で、創業当時のレシピを再現。15種のスパイスによるガツンと突き抜ける辛さと深いコク、具材はごろっと存在感のある牛ホホ肉。
- <Kalpasi>チャイニーズポークキーマ/南インドのラムカレー 2種盛 2,301円・1種盛 各1,801円、スパイスジェラート 701円(1カップ/2種盛)……完全予約制・お任せコースのみで全国的に高い評価を集める名店。フレッシュカレーリーフを贅沢に使った南インド風ラムカレーと、五香粉が香るチャイニーズポークキーマ。
- <スパイシア>ゼレンシックコラボ ビリヤニパン/デリーコラボ カシミールチキンキーマカレーパン 各551円(1個)※各種各日100点限り・会場限定、アイススパイスチャイ 651円(1杯)
<Kalpasi>は普段が完全予約制。それが催事で単品で食べられるという事実だけで、この会期の価値が跳ね上がります。そして<スパイシア>のコラボカレーパンは各種各日100点限り。これは開店直後の争奪戦案件でしょう。



開催概要
- 会期:2026年8月19日(水)~8月24日(月)[最終日午後6時終了]
- 会場:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場
- イートイン営業時間:各日午前10時~午後8時[最終日午後6時終了]
- イートインラストオーダー:各日終了30分前
- 出店数:38ブランド(ブランドは入れ替わります)
- 価格はすべて税込み
- 数量に限りがある商品あり。品切れの場合あり
出店ブランド(リリース記載のまま)
8月19日(水)~24日(月)(通し) <アンドビール><インディアゲート><印度カリー子のスパイスショップ><N.HARVEST><オーベルジーヌ新宿本店><オステリア ルッカ 東4丁目><Authentic Curry KANESHIMA><カリーケイオス><カレーの店 マボロシ><Kalpasi><キャニオンスパイス><銀座スイス><36 チャンバーズ・オブ・スパイス><ジョニーのビリヤニ><スパイシア><すぱいす><スペーススパイス><ゼレンシック><タンジャイミールス><デリー><はなのさと><白山文雅><バタチキラバー><HOPPERS by spice cafe><ホテルイタリア軒><Medel deli><4000ChineseRestaurant><LOVE INDIA>
8月19日(水)~21日(金)のみ <インドカレー カーマ><北浜 丁子><スパイスカレーキテレツ><虹の仏><ハロガロ>
8月22日(土)~24日(月)のみ <Asian Kitchen cafe 百福><クサカカレー><スパイスタリテマスカ?><大衆中遊華食堂 八戒><ドラマチックカリーゴールデン中崎>
東京カレーマガジン流 攻略ガイド
リリースの情報から論理的に導ける、損しないための立ち回りをまとめます。
1. まず「前半か後半か、あるいは両方か」を決める
これが最重要。前半(19日~21日)限定は<インドカレー カーマ><北浜 丁子><スパイスカレーキテレツ><虹の仏><ハロガロ>。後半(22日~24日)限定は<Asian Kitchen cafe 百福><クサカカレー><スパイスタリテマスカ?><大衆中遊華食堂 八戒><ドラマチックカリーゴールデン中崎>。
さらに<LOVE INDIA>ターリーも前半・後半でシェフが4人ずつ総入れ替え。「大阪スパイスカレー&東京インド料理店の実力派ターリー」が前半、「老舗+ジビエ+魚介の変化球ターリー」が後半という色分けです。狙いを決めて行くか、覚悟を決めて2回行くか。
2. 平日前半=19日(水)~21日(金)が狙い目
前半限定ブランドが5つあるのに対し、19日~21日は水・木・金の平日。22日(土)~24日(月)は土日を含みます。混雑回避と限定ブランドの両取りを狙うなら、平日前半が論理的にいちばん美味しいという結論になります。
3. 開店の午前10時、または夕方以降を狙う
イートイン営業時間は各日午前10時~午後8時。各種各日100点限りの<スパイシア>コラボカレーパン、各日数量限定のフォアグラビリヤニ狙いなら開店直後。ゆっくり座って食べたいなら、ランチピークを外した午後の遅い時間帯。ただし最終日24日(月)は午後6時終了、ラストオーダーは各日終了30分前なので要注意です。
4. 予算の組み方——「重量級1皿+軽量級1皿」
会場のイートインは1,100円~3,850円という幅。おすすめの組み方はこうです。
- がっつり派:<LOVE INDIA>ターリー 3,850円 → これ1本で4軒制覇。コスパは実は良い
- 食べ比べ派:レトルトカレーBAR 3種盛り 1,100円 + <Authentic Curry KANESHIMA>金島ビーフカレー 1,800円 = 2,900円で6種類
- 香り重視派:<ジョニーのビリヤニ>1,620円 + <スパイシア>アイススパイスチャイ 651円
- 持ち帰り派:レトルトカレーBARで試して、物販コーナーで買い足す
3,000円前後を1回のラインに置いておくと、精神的にも胃袋的にもちょうどいいはず。
5. ジャンルを跨いで頼む
同じ系統を2皿食べると、後半が分からなくなります。「欧風→南インド」「ビリヤニ→麻辣」のように、油脂の系統・辛味の種類・米の種類が違うものを組み合わせるのが食べ比べの基本。特に<4000 Chinese Restaurant>の麻辣カレーは花椒のしびれ系なので、最後に回すのが安全です。
まとめ
会期は2026年8月19日(水)~8月24日(月)、会場は伊勢丹新宿店 本館6階 催物場。38ブランド、前半後半で入れ替わり、会場限定メニューと数量限定メニューが山盛り。
南インドの実力店、欧風のレジェンド、大阪スパイスカレー、ビリヤニブームの火付け役、そして中国料理界を代表する料理人のまかないカレー。ここまでジャンルが揃った催事は、そうそうありません。私もまだ食べていませんが、リリースの写真とラインナップを眺めた時点で、すでにスケジュール帳を開いてしまいました。
猛暑と夏バテを、スパイスで打破する6日間。ぜひ会場で、あなたの“推しカレー”を自分の舌で見つけてみてくださいね! きっと、カレーの新しい扉が開くはずですよ!
それでは、また次回のカレーでお会いしましょう!
出典:株式会社三越伊勢丹ホールディングス プレスリリース(2026年8月5日配信) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003098.000008372.html
※本記事は発表されたプレスリリースをもとに構成しています。価格・会期・出店ブランド等は発表時点の情報です。最新情報は伊勢丹新宿店の公式発表をご確認ください。



