伊勢丹カレーフェスで福岡「バタチキラバー」の“悪魔のバタチキーマ”を食べてきた!辛さじゃない、高千穂バターの“油の泉”に堕ちた反則級の一皿だった件(8/24まで)

伊勢丹カレーフェスで福岡「バタチキラバー」の“悪魔のバタチキーマ”を食べてきた!辛さじゃない、高千穂バターの“油の泉”に堕ちた反則級の一皿だった件(8/24まで)

皆さんは「悪魔」と名のつくカレーと聞いて、何を想像しますか?

激辛。灼熱。汗だくで水をがぶ飲みする、あの感じ——。僕もそう思ってました。

ところがこの「悪魔」、辛さの悪魔じゃなかったんです。もっとタチの悪い、“ギルティ”の悪魔でした。

ついに始まった『ISETAN カレーフェス 2026』。伊勢丹新宿店の本館6階・催物場に、注目のカレーブランドがなんと38ブランドも集結するお祭りです。

僕がその会場で、最初に食べると心に決めていた一皿の話をさせてください。

伊勢丹に入る前に良いコピーだなぁっと。
伊勢丹に入る前に良いコピーだなぁっと。

地下1階から6階へ。38ブランドが集う『ISETAN カレーフェス 2026』

このカレーフェス、これまでは本館地下1階のフードコレクションで開催されてました。

それが好評につぐ好評で、今年ついに6階の催物場へ会場を移し、規模を拡大しての開催です。カレー好きとしては、こんなに嬉しいニュースはありません。

しかも会場が広くなったことで、買って帰るだけじゃなく、その場で作りたてを食べられるようになりました。これが本当に大きい。

会場は熱気そのもの。38ブランドが前半(8月19日〜21日)と後半(8月22日〜24日)で入れ替わり、会場限定メニューと数量限定メニューが山盛りという、なかなかに殺人的なラインナップです。

何を食べるか、入口で立ち尽くす人が続出するやつですね。

最初の一皿は、福岡『バタチキラバー』── “和印折衷”という選択

そんな中、僕が「最初はここ」と決めていたのが、福岡の『バタチキラバー』です。

理由は単純で、僕の父が福岡出身。それもあって福岡にはとても縁があり、以前から気になってたお店なんです。

伊勢丹イベントはどうしても価格が割高なのはしかたなし。
伊勢丹イベントはどうしても価格が割高なのはしかたなし。

(伊勢丹イベントはどうしても価格が割高なのはしかたなし。)

福岡市中央区・警固にあるバターチキンカレーの専門店で、特徴は“和印折衷”。本場インドで学んだカレーや副菜に、和の素材をアレンジした一皿を出しているんだそう。

インドと日本を、どう一枚の皿の上で握手させるのか。これは楽しみにならないわけがありません。

メニューは4種類。それでも僕が“限定”を選んだ理由

今回のバタチキラバーは、メニューが4つ。定番のバタチキキーマに、地元食材を使った特製柚子バターチキンキーマなど、どれもおいしそうなカレーが並んでます。

初めてのお店なら、まずは定番。……そう思って定番をいただこうとしたところ、そこに数量限定の「悪魔のバタチキーマ」という文字を見つけてしまったんですね。

限定。悪魔。この2語が並んだら、もう選ぶしかないでしょう。

“悪魔”の正体は、辛さじゃなかった ── 天使と悪魔と、ギーの話

ここで冒頭の話に戻ります。「悪魔」=激辛だと思い込んでいた僕は、まんまと肩透かしを食らいました。

実はバタチキラバーには、「天使のバタチキ」と「悪魔のバタチキ」という、対になった看板メニューがあります。

そして両者を分けているのは、辛さじゃありません。脂です。

天使が使うのはギー。牛乳や水牛・ヤギの乳から作られる、不純物を取り除いた純粋な乳脂肪ですね。インド料理には欠かせない、あのギーです。

バターを使わずギーで組み立てることで、濃厚なのに軽い——という離れ業をやってのけている。

対して悪魔は、そこへバターと生クリームを堂々と足してしまう。つまり悪魔の正体は、辛さじゃなく背徳感だったというわけです。

でもでも、僕はバターが大好き。迷わず「悪魔のバタチキキーマ」を選びました。抗える人、いますか?

高千穂バターが作る、“油の泉”

そして登場した一皿を見て、思わず声が出ました。

今回のバターは、宮崎県の高千穂バター。それと生クリームが、キーマの上にずっしりと鎮座してるんです。ずっしり、です。遠慮という言葉がどこにもない。

カレーの熱で、そのバターがじわじわと、じわじわと溶けていく。溶けた分だけ、皿の上に黄金色の“油の泉”が広がっていきます。

とろり、とろりと面積を増やしていくその様子を見ていると、こう、飲みたくなっちゃうんですよね。いや、飲みませんけど。

高木それと流『悪魔の食べ方ガイド』── まずは避けて、最後に堕ちる

この一皿には、正しい順番があると思ってます。

まずは、バターを強い意志で避けてください。

泉には目もくれず、まずカレー部分だけをすくって口へ。

……うま。

これが福岡バタチキラバーの力か。伊勢丹に呼ばれるだけあるぜ……。

しっかり甘くておいしいのに、しつこすぎない。この「引き際のうまさ」こそ、バターなしでギーを選んでるお店の意味なんだと思います。ちゃんと後を引くのに、重くならない。お見事の一言です。

そして、ついに最もギルティな瞬間がやってきます。

いい感じに溶けてきた油を、カレーとライスで大事にすくいあげる。こぼさないよう、慎重に、慎重に口の中へ運ぶ。ここで一息——鼻呼吸。

おぉー! バターと生クリームの芳醇な香りとコクが、ぶわっと鼻を抜けて目が覚める。これは……皆さん、食べたほうがいいんじゃないでしょうか。

避けて、避けて、最後に堕ちる。この落差こそが「悪魔」の設計です。

この一皿を、どう見るか

参考までに、公式に発表されているバタチキラバーの「天使のバタチキ」は1,620円(税込)。

デパートの催事という場所と、福岡から来てくれてること、作りたてをその場で食べられることを考えれば、僕は納得感のある価格だと思ってます。

そのうえで“悪魔”は、そこに高千穂バターと生クリームという明確な上乗せがある一皿。この体験に何を足すか、という買い方をするなら、1,836円(税込)という金額も迷う理由はあまりないんじゃないでしょうか。

次は福岡の店舗で。副菜まで揃った“和印折衷”を

お店では、日替わりの副菜——旬の野菜やライタ、アチャールなどが乗った形で提供されてるんですね。“和印折衷”の本領は、きっとそこにあるはず。

次に福岡に行った時は、必ず店舗でも食べてみたいと思います。カレーだけでこれなら、副菜まで揃った一皿はどんなことになってしまうのか。想像するだけで、もう楽しみです。

バタチキラバーは全日程出店です

8月19日から始まってる『ISETAN カレーフェス 2026』。会期は8月24日(月)までです。

そして嬉しいことに、バタチキラバーは会期中の全日程で出店してます。前半・後半で入れ替わるブランドもある中で、これは大きい。「行ったらもういなかった」がないというのは、それだけで安心して足を運べますよね。

38ブランドの中から、何を選ぶかは皆さん次第。でも、もし迷ったら——福岡の“和印折衷”に、そしてバターの泉に、一度堕ちてみてください。

<イベント情報>

<バタチキラバー(福岡本店)>

まとめ

「悪魔」と聞いて激辛を想像した僕を、見事に裏切ってくれた福岡『バタチキラバー』の悪魔のバタチキキーマ。

その正体は、高千穂バターと生クリームが作り出す“油の泉”。ギーで組み立てた「引き際のうまさ」を土台に、バターとクリームのコクで最後にドロッと堕とされる——この落差の設計こそが「悪魔」の名にふさわしい一皿でした。

会期は8月24日(月)まで・・・バタチキラバーは全日程出店です。ぜひ、伊勢丹新宿店の6階に足を運んでみてくださいね! きっと、バターへの見方がガラリと変わるはずですよ!

高木それと

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高木それと

ただのカレー好き

「行動範囲で無理なくカレーを食べる」をモットーに 東京を中心に食べ歩いています。都内在住の会社員です。 各媒体で寄稿もさせていいただいてます。

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