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脱サラビアバー店主です。
ただひたすら現地の料理を食べ歩き、学び、本場のスパイスを体感する旅、南インド ケララ州コチ編Vol.1。
南インド一人旅としては4日目、飛行機でバンガロールからコチへ。バンガロールでの出来事は以下にてまとめておりますので、良ければぜひ読んでみてください。にしてもバンガロールは濃い旅だった。。
念願のケララ州コチへ
・ケララ州の港町 コチ
南西部の海沿いにあるリゾートエリア

この旅一番の目的はケララ州の料理、ココナッツミルクを使った魚や海老の料理を現地で食べ、料理教室で学ぶこと。

コーチン国際空港から出た瞬間、バンガロールのケンペゴウダ国際空港とは打って変わって滲み出るローカル感。外に出た直後の気候や雰囲気、高揚感などが那覇空港から外へ出た瞬間の感じとほぼ同じような気がしたと言えばなんとなく伝わるかなぁ。ちょっと何言ってるのかよく分からないですね。
ホテルの空港送迎サービスは3,000ルピーくらいするので、自力でUber捕まえてひとまず宿へ向かった。1,000ルピーで済んだので、今日は飲みたい時にビールを好きに飲もう。

初の南インド旅なので安心安全を求めた結果、バンガロールに引き続き日本人が経営するホテルを選んだ。1泊3,000ルピーは現地では3つ星クラス、コインランドリーもあるし、綺麗で快適。相場より多少割高ながらガイドブックにも載ってるし、日本人の口コミも多いので、よく分からんホテルで失敗するくらいなら全然良い。1泊5,000円ちょいって考えたら相場どうこうじゃなくて全然安いですよね。ひとまずチェックインを済ませ、街に繰り出すことにした。
商業の中心地 エルナクラム
ケララ州の主要商業都市エルナクラムは宿から数km圏内にあるのでUberで向かった。ケララ州はガイドブックやネットを見てもコチ以外の情報をなかなか得ることが難しいため、Google Mapで黄色く表示されてる「混雑エリア」を幅広く探っていたところ、エルナクラムは大きなショッピングモールや古い商店が並ぶブロードウェイがあり、散策するには絶好のエリアという匂いがした。海沿いも近く、北インド、バンガロールでは味わえなかった「インドで海を見る」ということだけでなにより南インドに来たという感覚が味わえそうな気がする。

特に目的地があるわけでは無いので、例の如くGoogle Mapで黄色く表示されてる「混雑エリア」の端っこでUberを降り、この道から試しに散策を始めることにした。この段階では本当にここで良かったのか半信半疑で写真を撮った。

少し歩くとパーティーグッズ屋さんがひしめく通りに辿り着く。どの店もすごい量のパーティーグッズ。一ミリも求めていないパーティーグッズ。インドを歩いてると同じジャンルの店が密集しがちなので、ここは素通りして、もう少し物色しがいのあるスポットを探してみよう。

なんとなく「混雑エリア?」らしきスポットに近づいてきた気がする。建物の入り口に「HAPPY BIRTHDAY」が吊り下げられており、常設するなら「WELCOME」が普通だと思うが、そういう不思議さこそがインドらしさをさりげなく表していると思う。

カレー大国らしく大量の玉ねぎが売られている。ちなみにインドでは基本的に赤玉ねぎ、アーリーレッドを料理に使っている印象がある。
Ernakulam Market の中心地

📍Ernakulam Market
Google MapでErnakulam Marketというスポットを目指して辿り着いた活気のあるスポット。この辺りでは、食料品が多く、特に野菜や果物が量り売りされていた。

通りの両側には食料品を売る店がひしめいており、地元民はきっとここで日々の食料を調達しているんだと思われる。
Marine Drive Walkwayにてインドで初めて海を眺める

北インドでの1週間とバンガロールを経て、ようやく訪れた海沿い。Marine Drive Walkwayはこれまでのインドと違う一面を見せてくれた。海が綺麗とは言えないけど、それも含めて南インドに来たと感じられる景色だった。見渡すと小さな島も多く、フェリー乗り場もあったのでクルーズしたり、海路で移動するのも楽しそう。
Broadway Methar Bazarでスパイスショップ巡り

📍RAMESH MASALA CENTRE
念願のスパイス現地調達。先ほどのErnakulam Marketの近くに戻り、Broadway Methar Bazarに入った瞬間、ようやく辿り着いたスパイスショップ。店前の強面インド人に少しビビり離ながらも、早く買いたいという気持ちプンプンで入店した。

スパイスも量り売りなので、欲しいものと量を伝えて袋詰めしてもらうスタイル。
冷静な自分であれば、今までの経験通り近くに似たような店があるという推測のもと、複数店舗を見比べた上で相場を把握し、インド人らしきお客さんが多い店を選ぶはず。スパイスの値段を口頭で聞くスタイルだったので、いかにもぼったくられる可能性が高いのにも関わらず、本場でスパイスを探すことに気分が上がってしまったこと、なぜか他を見てるうちに閉店時間になるのではという謎の思考がよぎってしまったことから、まさかの1軒目から買い始めている。
まずは、バンガロールで習ったチェティナードチキンカレーに必要で、日本で手に入りにくいカルパシを購入。個々のメジャーなスパイスは日本で手に入るが、ガラムマサラ、いわゆるスパイスミックスはここのオリジナルの配合という謳い文句についつい釣られて即購入。冷静な自分であれば、そりゃどの店もその店のオリジナルの配合だろと日本語でツッコミを入れるはず。そして、ここが良さそう!って決めた店で買うだろうに、何故か無愛想なピンクシャツ男から1軒目なのに買い始めている。

📍COCHIN MASALA STORES
こちらもまた店前の強面インド人にビビりながら、スパイスショップ2軒目に入店。果たして最初の店で買って良かったのか判断したいと思う。

一瞬で気付いた。
値段表記がある。
きっとこの周辺の店の相場だから提示できるんだ。。
そしてさっきの店の無愛想ピンクシャツスタッフから倍額で買わされたことにも気付く。密集してる店の端っこほど観光客が相場もわからず入って来やすいので、初見殺しの如く値段も見せずにぼったくろうとしてくるんだろうな。スパイスを前に明らかに高揚し、気を抜いた自覚がある。

なんとなく、日本で買ったら高そうなホワイトペッパーを相場価格で。明瞭会計、I LOVE YOU。

📍MASALA CENTRE
スパイスショップ3軒目。強面インド人が店前にいないこと、どの店よりも混雑してて明らかにこのエリア一番の優良店であることが入店前から分かった。
3軒目くらいになると余裕が出てきて、買ったスパイスの用途を色々考えたりした。
私、ビアバー店主というわけで、クラフトビール屋さんを生業としているのですが、自分の店が半年後に2周年を迎え、それに向けた特別なビールを愛媛にあるブルワリーとコラボでつくる予定があることを思い出した。どんなビールを一緒につくるかをこれから擦り合わせていくところだったので、インド現地で調達したスパイスをビールに入れてもらったら面白いんじゃないかと考えながら、スパイスを探すことにした。

店内を一通り見て、インド人の素手から調達したのはレッドチリとカシミリチリ。カシミリチリは現地でよく使われるチリで辛さが比較的マイルドで華やかな香りが特徴。とはいえチリをビールに入れるなら、やんわりと辛味も感じさせたく、インド産のめっちゃ辛いレッドチリも購入。2軒目で買ったホワイトペッパーの爽やかさが加わったら面白い気がする。そのブルワリーはハラペーニョを使ったビールを得意としているため、勝手に選んだチリ2種とホワイトペッパーをきっと上手く扱ってもらえることを信じた。
最終的に調達したスパイス3種に加え、ライムと河内晩柑を使ったIPA(India Pale Ale)に落ち着いた。スパイス感と柑橘の爽やかさ溢れる味わいとなり、8月の真夏日にお披露目するのに相応しいビールが出来上がった。2周年当日はこのビールが100杯近く出るほど大盛況、丸2年お店を続けてきた中でも非常に感慨深い日となった。
念願のケララ料理を現地で

📍GRAND PAVILION
今回の旅の目的の一つが、現地でケララ料理を食べること。
南インドのカレーや料理を自分で作っているけれど、やはり現地で食べる料理はどんなものか気になる。地元民と観光客に人気の場所を色々探したところ、1963年創業、老舗ホテルGrand Hotel内にあるレストラン「GRAND PAVILION」に辿り着いた。

まずは手始めにインドのビール、KINGFISHERを。現地に来るとKINGFISHERにも色々種類が選べて今回のULTRAはよく見るやつの上位版らしく、より軽快でクリア、スッキリしたラガーらしい。
ただ、ちょっと良いビールなんだから、こんな居酒屋一休で出されそうな分厚いジョッキで出さないで欲しい。
ビアバー店主なのでビールのことでインドに物申させてもらおう。大体インドでビールを頼むとクラフトビールですらこんなこだわりの無いジョッキで出されるが、もう少しこだわったグラスでビールを飲むことを覚えたら、もっとビールが美味しく飲めるし、好きになると思う。このグラスで飲むべきは第3のビールくらいだよ。
店内には日本人もいて少し安心感が生まれたが、もしかしたらこの分厚いグラスビールを飲んだことで一休を思い出したからかもしれない気もした。

海老のカレーを食べたかったので、800ルピーのMANGALOREAN PRAWNS CURRY、ココナッツとスパイスを効かせた濃厚な南インドらしいカレーを選んだ。一口食べると、ココナッツのコクとスパイスの香りが広がり、その後を追いかけるように酸味がやってくる。濃厚なのに重たくない。辛さもしっかりあるが、ただ辛いだけでなく、それぞれの味がうまくまとまっている。刻まれた生姜を最後に入れてると思うが、それが良いアクセントになっていた。
ただ、カレーは2人前はあるんじゃないかと思うほどのであり、それを遥かに上回るライスが出てきて、フードファイトを強いられた。バスマティライスはサラッとしていて軽いから全然食べられちゃう、なんてレベルではなく単純に4人くらいでシェアできる量。

普段から自分も南インドのカレーを作っているけれど、ココナッツ、スパイス、酸味のバランスに感動した。こんなカレーを食べに南インドに来て良かったと思えるほど感動した。

カレーがあまりに美味しくて、途中でSEAFOOD CHOWDERを250ルピーで追加。大量のアサリや野菜がコールスローくらい細かく刻まれていた。何よりインドで食べるチャウダーがこんなに美味いのかと思えるような至福の一杯であり、カレーだけでも十分満足していたはずなのに、最後の最後にまた驚かされた。
スパイスの効いた濃厚な海老カレーに優しい味わいのチャウダーの両方で魚介の旨みを存分に堪能した。レシピを見て再現するだけでは分からない味のバランスや、現地ならではの食材の使い方に、改めて現地で本場の料理を食べる良さを実感した。満腹なのもあるが、珍しく酒を飲まずに早々と寝床についた。
明日は待望の料理教室に参加するので、次回Vol.2はその様子から書き進めたいと思います。お楽しみに。



